かわにょぶろぐ

ガジェットとフィギュア中心のレビューブログです。(2014年末より以前の記事は他のSNSで書いてたものを手動で書き写してます🤤)

OSの起動ディスクや多重録画・監視カメラ用途に向いてるハードディスク。

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仕事と趣味で使ってるサーバにテレビチューナーを挿して色んな番組を録画してますが、先日、録画先のHDDが不調になったので交換と買い替え候補の備忘録です。

<もくじ>

突然不調になるHDD。

先日サーバのOSが入ってるSSDが逝きかけて交換したばかりですが、

ADATAの激安SSD「SU650」購入レビュー ~SSDの交換とクローン作成、起動しない場合の備忘録~

今度はサーバ内の動画を保存しているHDDがどうやら寿命のようで突然ブルーバックに。
STOPコード:0x0000007A
「STOPコード:0x0000007A」との事で、SSD/HDDの物理的な故障の可能性が高いとの事。

HDDを挿してるとOSが起動しないので適当にググったところ、「CHKDSK」を行ってディスクの破損したデータの修復を試みると改善するそうなのでやってみます。
https://www.ubackup.com/jp/windows-7/windows-7-stuck-on-welcome-screen.html

sfc /scannow
chkdsk c: /f /r

sfc chkdsk

すると、OSが立ち上がるようになったのでWindows上でもスキャンディスクを掛けます。

ScanDisk
色々なファイルが“よしなに”されました😇

起動するようになったHDD内のデータを一時退避するために適当な余ってるHDDに全コピー。
特に問題なく全てコピー出来ました。ヨカッタ。

予備ディスクで数日稼働させる感じで新しいHDDを物色する事に。

HDDの記録方式

昨今のHDDは大容量化が進み、記録する円盤(プラッタ)が複数搭載されてますが、ここ数年で更に高密度化が進み、従来のHDDでは「CMR(Conventional Magnetic Recording)」と言う方式で記録部分(トラック)はレコード状にブロック単位で記録されますが、最近の高密度大容量化したHDDは「SMR(Shingled Magnetic Recording)」と言う方式でトラックが瓦版のように一部が重なって、データを記録します。


画像出典:ITIGIC https://itigic.com/smr-hard-drive-this-is-the-list-of-models/

画像出典:impress https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1156085.html

SMR方式の場合、重なった部分にそのまま記録しようとすると前のデータが消えてしまうので、一度メディアキャシュと言う領域に読み込み、情報を書き換えてから元の領域に書き込みます。

画像出典:impress https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1156085.html

従来のCMR方式よりも複雑な工程を挟むので書き換えが多い「OSの起動ディスク」には不向きで、SMR方式は「データストレージ(保管場所)」としての利用が推奨されてます。

昨今だとOSの入ってるディスクはSSD、データ保管は大容量なHDD(SMR方式)な流れだと思いますが、「HDDレコーダー」のような大容量で書き換え頻度の多い場面では、
SSDだと「書込上限」があるので、あっという間に寿命に達してしまうので推奨できません。

2.5インチや3.5インチのHDD内に収められる円盤(プラッタ)の枚数には物理的な上限がるので従来のCMR方式では2.5インチなら1TBまで、3.5インチでは主に4TBまでがラインナップされてます。

市販の「HDDレコーダー」は4GBモデルより上の機種は殆どないので、ランダム書込みの多い用途のレコーダーではCMR方式を意図的に採用してるのカモしれませんね。

4TBの製品(2021年夏現在:画像タップで拡大します)
HDDレコ4TB以上

4TB以上の製品(2021年夏現在:画像タップで拡大します)
HDDレコ4TB
ソース詳細(価格com)へ

我が家の録画環境と録画時の書込速度

我が家の録画環境は地上とBSのWチューナーで4番組同時録画が可能なパソコン用チューナーです。

地上が14~16Mbps、BSが16~18Mbpsくらいで、16Mbpsとすると2MB/sなので

TvRock RecTask

4番組同時録画だと8MB/s(64Mbps)のランダムアクセスをします。
(Mbps⇔MB/s変換方法はコチラ https://note.cman.jp/network/bpsbs/

この状態で同じHDDへ大容量ファイルへのアクセスがあると録画データを正常に記録できずDropしてしまう事が多いです。
(録画先がCドライブの場合、4番組同時録画中に他の作業をするとマズいと言う事です)

以前「8番組同時録画」出来る環境の友人に「8番組同時録画に失敗する事が多いが原因はなんだろう」と聞かれた事があり、上記のようにランダムアクセスが増えると録画が失敗することがあったので「地上とBS/CSで録画先HDDを物理的に分ける」事を提案したら改善したと言う話もあるので、ある程度のランダムアクセスが長時間続く場合はSMR方式は弱いのと、一定以上の速度でランダムアクセスがある場合はCMR方式も記録速度が追い付かなくなると言う事は頭の隅にでも置いておいて欲しいです(*´∀`)ゞ

買い替え候補

上にも書いたように2.5インチでは1TBまで(9.5mm)、3.5インチでは主に4TBまでがCMR方式を採用しているHDDがあります。
それ以上の容量は一部を除き、ほぼSMRです(2021年現在)

それ以下の容量ならすべてがCMRと言う訳ではありません。
各メーカーのスペックシートなどをチェックするか、Amazonなどの販売ページに記載されてる場合があるのでそれを参考にします。
(キャッシュ容量が64MB以上のものは全部SMRなので参考にして下さい)

我が家の調子が悪くなってしまったHDDはCMR方式でかつ、NAS用途のWestern Digital製「WD Red」でした。
(2014年の春から7年稼働しっぱなしだったのを考えるとよく頑張ったと思います)

同じHDDで買い替えようと思いましたが、一時期、マイナーチェンジで同じ型番でSMR方式に変わった事があってちょっと信用が落ちてる(https://news.mynavi.jp/article/20200430-1026699/)のと、高騰してるので今回は避ける方向に。


2021年現在、CMR方式が採用されてるのはこんな感じ。

CMR機種 Western Digital Seagate TOSHIBA
2.5インチ WD Red 1TB
WD Blue 500GB
WD Blak 500GB
全てSMR 「MQ04シリーズ」以外はCMR
※「MQ02シリーズ」はSSHDでどちらか分からない
3.5インチ WD Red 1TB以下と8TB
WD Red Pro
WD Blak
WD Purple
WD Blueは1TB
(2~6TBはラインナップによりSMR)
500GBと
1TB以外は
全てSMR
「DT02シリーズ」以外はCMR

【ソース】
Western Digital https://news.mynavi.jp/article/20200430-1026699/
Seagate 2.5インチ https://www.seagate.com/www-content/datasheets/pdfs/barracuda-2-5-DS1907-3-2005JP-ja_JP.pdf
Seagate 3.5インチ https://www.seagate.com/www-content/datasheets/pdfs/3-5-barracudaDS1900-14-2007JP-ja_JP.pdf
東芝 https://toshiba.semicon-storage.com/jp/storage/product/internal-specialty/pc.html

今回の購入候補は2.5インチでCMR方式の最大容量(1TB)なので、Western DigitalとTOSHIBAの各1機種のみに絞られました。

2.5 1TB CMR HDD
※東芝は型番末違いが3つありますが発売時期が異なる程度です。

前途の通り今回はWDRedを除外するので選択肢はありませんでした(笑

購入したHDD

…と言う訳で購入してきたのは東芝製の1TB(2プラッタ/CMR)なHDDです。TOSHIBA 1TB HDD MQ01ABD100

長い事お世話になった旧WDRedと比較。TOSHIBA 1TB HDD MQ01ABD100
シールの上下が逆なんですね。

さっそくPCにインストール。
TOSHIBA 1TB HDD MQ01ABD100

ベンチマークなど

Crystal Disk Info
Crystal Disk Info (TOSHIBA 1TB HDD MQ01ABD100)
キャッシュメモリ8MB(8192KB)、回転速度5400rpm表記。

Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark (TOSHIBA 1TB HDD MQ01ABD100)
シーケンシャル読込・書込ともに116MB/s程度。
細かいランダムアクセスはHDDなので弱いです。

ローレベルフォーマット

念のためにローレベルフォーマット(全ての領域に書き込みをして異常がないか総チェック)します。

「HDD LLF Low Level Format Tool」と言うツールを使います。
http://hddguru.com/software/HDD-LLF-Low-Level-Format-Tool/

無料だと書込速度が50MB/sに制限されます(USB2の外付HDDでしたら仕様の最大速度まで出ます)
課金すると解除されます。たったの$3.3なので課金しちゃいましょう。

まず、誤って違うHDDを消去しないように他のHDDは全て抜いておきましょう。

起動したらフォーマットするHDDを選びます。
HDD LLF Low Level Format Tool

起動後、「Low Level Format」タブに移動します。
HDD LLF Low Level Format Tool

移動したら「FORMAT THIS DEVICE」でフォーマット開始。
HDD LLF Low Level Format Tool

開始直後はHDDの外側から書き込まれるので最大速度の118MB/sほど出ますが、

HDD LLF Low Level Format Tool

終了間際は内側の書込みになり91MB/sくらいまで下がります。
1TBのフォーマットにだいたい3時間掛かりました。

以前購入したSeagateの8TBは15時間掛かったのでだいぶ早いですねw

コスパ最強のSEAGATE製《8TB HDD》BarraCudaを購入。

最後に

まだ稼働して1か月も経ってないので耐久性は分かりませんが、静かでアクセスも良好です。
AmazonでWDRedが1万円前後、東芝MQ01が5000円ちょっとなので、価格差があり過ぎて心配になってしまいますが、価格以上の働きはしてくれると思います。

【追記】その後、WDRedの価格が落ち着いた事もありさらに買い換えました。

Western Digital製 CMR方式のHDD(WD Red)1TBを買い替え。

⬇購入先⬇