サーバがブルーバック
先日、サーバのモニターを表示させたら画面が真っ青になってて割と顔面も蒼白😱
「STOPコード:0x0000007A」と言う事で、ググるとHDDやSSDの物理的な故障の可能性が高いと出るけど、
ブルースクリーンの解決・対処方法「STOPコード:0x0000007A」
以前のトラブルでは電源がヘタって電圧が低くなり、SSDやHDDへの電源供給が不安定になって落ちてしまうと言うのがあったので、電源回りの交換も視野に入れつつ、念のためにOSの入ったSSDをバックアップする事に。
鯖に固定されずに接続されてるOS起動用のSSD。
「EaseUS Todo Backup」でディスクのクローンを作成しようとするも、ディスクにエラーがあるので複製できないと言われる\(^o^)/
(Acronis True Imageではエラーごと複製出来ました、後記にエラー修復方法あります)
これは電源ではなくSSDの予感/(^o^)\
SSDを鯖に挿して起動を試みると、Windowsが起動しなくなっており、Chkdskを掛けろと言うエラーメッセージが。
別のPCに接続してChkdskを掛けた所、確かにエラーがあったようで、
セキュリティ記述子を検査しています
ファイル 0x9 のインデックス $SII から使用されていない 95 インデックス エントリを消去しています。
ファイル 0x9 のインデックス $SDH から使用されていない 95 インデックス エントリを消去しています。
95 未使用のセキュリティ記述子を消去しています。
セキュリティ記述子の検査を完了しました。26083 個のデータ ファイルが処理されました。フェーズの継続時間 (データ属性の検査): 4.19 ミリ秒。
CHKDSK は Usn ジャーナルを確認しています...
35304040 バイトの USN が処理されました。Usn ジャーナルの確認を完了しました。
ボリューム ビットマップ エラーを修復します。Windows でファイル システムが修正されました。
これ以上の操作は必要ありません。
その後、鯖に挿した所、普通に起動しました(笑
ただ このSSD、購入が2013年の夏で、最初はサブノートで使用していたものを、
2015年の秋頃からサーバに乗せ換えて使用してたので、
24時間365日稼働は、だいたい6年くらいかな?
Crystal Disk Infoによると53000時間稼働してたらしいので2210日、年にすると6年ですね(合ってたw
総読込量が約73GB、総書込量が約25GBで、この「ADATA SX900 128GB」のTBW(総書込量に対する寿命目安)を調べたら、どうやら非公開(https://www.tekwind.co.jp/ADT/products/entry_s132.php)なので分かりませんでしたが、5年以上前の機種でこの書込量だと、恐らく寿命だったのでは?と言う感じでしょうか。
OSを新規インストールしたり、サーバ一式を新調する気力がないので、取り急ぎ交換用のSSDを買って来て「クローン作成」でお茶を濁す作戦に(笑
新しいSSD
以前購入して気に入ってたLexar製SSDを買おうかと思いましたが、
高性能高コスパなLexar製のSSD「NS100」ベンチマーク&レビュー。
即日配送出来るショップの取り扱いが無かったので、今回は不調になったSSDと同じメーカーのADATA製を買って来ました。
昨年(2020年)コロナ禍の直後はパソコンパーツが異様に高騰してましたが、現在(2021年春)は2019年末レベルまでお値段が落ち着いてきたようで、購入しようとしたLexarや、今回のADATAも、だいたい2500円~3000円前後で買えるようになりました。
最近のSSDは皆、筐体がプラスチックですね。
ネジなどは無く、ツメで引っ掛けてあるので爪である程度はカンタンに開けられます。
(最後の方はヘラ状のものがあると便利)
写真のように中央にもツメがあるので工夫しながら開ける必要があります。
SSD表面
3D NANDがワンチップです。
SSD裏面
裏面はコントローラーが搭載されてますが、まさかの蟹(Realtek)製でした🦀
新旧比較
SX900では16GBのNAND 8枚で128GBのSSDを成してましたが、SU650ではワンチップで120GBです。
技術の進化しゅごい(゜ω゜)
ベンチマーク
Crystal Disk Info
先にDisk Markを走らせたので18GBずつ読み書きがありますが、1GB×2回×4種で8GBなので、10GBは出荷時のテストで読み書きされたのかな?(電源投入回数も4回だし)
Crystal Disk Mark
読込が550MB/s、書込が450MB/sくらい出てるので特にストレスになる事はないと思います。
ADATA SU650シリーズのTBWは120GBモデルで70TB、240GBモデルで140TB、480GBモデルで280TB、960GBモデルで560TBです。
スペックシート(PDF)https://www.adata.com/upload/downloadfile/Datasheet%20-%20Ultimate%20SU650_EN_201809.pdf
「Crystal Disk Info」を常駐しておいて総書込み量をたまにチェックすれば交換時期の目安になりそうですね。
参考:ベンチマーク環境「ThinkCentre M75q-1 Tiny」
LenovoのスリムPC「ThinkCentre M75q-1 Tiny」が「Core i7」並に高性能なのに鬼コスパ(激安)でヤバイ件。
ディスクのクローン作成
Blog用のベンチマークも測ったのでSSDのクローンを作成します。
ノートPCに「Acronis True Image」をセットした「CD/DVDドライブ」と、「ソースになる半壊したSSD」と「新調したSSD」をそれぞれHDD/SSDケースに入れてセットしてCDからブートさせます。
Acronisが起動したら「ツールとユーティリティ」から「ディスクのクローン作成」で、ウィザードを進めていきます。
ソースとターゲットのディスクが似てるので非常に間違えそうな図(笑
SSDのクローニング中
SSD同士で正味70GBもないので、数分で完了します。
さっそくクローンした新しいSSDを鯖に接続、起動。
冷却効果を高めるため、ガワを外してチップにヒートシンクを装着しました。
(同じようにガワを外す場合はSSDが周辺の金属に触れないよう対策して下さい)
ヒートシンク参考記事
起動しないSSD
Reboot and Select proper Boot device.
「ブート可能なドライブが見つかりません」とな
「Reboot and Select proper Boot device」でググって出てきたサイトを参考に、
Windows10 PC「Reboot and Select proper Boot device」の直し方/対処
https://itojisan.xyz/trouble/15430/Windowsエラー「Reboot and Select Proper Boot Device」の対処法
https://jp.minitool.com/partition-disk/reboot-and-select-proper-boot-device.html【完全復活】Reboot and Select Proper Boot Deviceと表示された時の5つの直し方!
https://www.yume-yazawa-ism.com/entry/reboot-and-select-repair
BIOS初期化やケーブルの再接続、SATAポートの変更を試みるも変わらず。
(だいたいの症例はこれで認識するものです)
接続中の他のドライブ全てを外して起動すると今度は「A bootable device has not been detected」と出て「起動可能なデバイスが検出されません」との事。
\(^o^)/どゆこと!?
絶望しながらクリーンインストールする算段をしつつBIOSを眺めていたら「UEFI Boot」と言う項目があって、
(「UEFI」は昔ながらのMBRに基づくブートではなくGPTに基づく新しいブートです)
半壊してるSSDはBIOS設定を弄ってないからUEFIではないと思うのですが、ダメ元で変更。
(ヘタに変更するとMBR領域が壊れて起動しなくなるけどクローンSSDのデータが壊れても再クローンすれば良いですしw)
…何故か起動しました…😇
原因がサッパリ分かりませんが、Acronisがクローン時にUEFIに変換したのかな?
隠しパーティションがあるとクローンに失敗する話
あと「WindowsなどのOSをインストールしたHDD/SDD」には複数の隠しパーティションが存在してて、HDD/SDDをクローンする際にその領域があると正常にクローン出来ません。(クローン時は「成功しました」と出たりするから厄介)
HDD/SDDをフォーマット、パーティションを削除しても隠しパーティション(EFI)は「ディスクの管理」から削除出来ないのです。
「EFIシステムパーティション」は「diskpart」と言うDOSのコマンドで削除します。
参考:https://tarelife.com/partition-remove/
まずは「ファイル名を指定して実行」で「CMD」と入力するか、「スタート」>「プログラム」>「Windowsシステムツール」>「コマンド プロンプト」でコマンドプロンプトを起動してください。
起動したら「diskpart」と入力し、実行。
「list disk」と入力・実行すると接続されてるドライブのリストが出ます。
ここではディスク2が該当SSDなので、「select disk 2」と入力し・実行。
ディスク2が選択されたら「list partition」と入力・実行し、ドライブ内のパーティションのリストを取得します。
ここでは全てのパーティションを削除していくので数字の大きい物から順に消していきます。
「select partition 2」と入力・実行し「ディスク2のパーティション2」を選択し、
次に「delete partition override」と入力すると「ディスク2のパーティション2」が削除されます。
同様に「ディスク2のパーティション1」も選択・削除すればディスク内のパーティションが全て削除されます。
終了時は「exit」と入力・実行すれば「コマンド プロンプト」が閉じます。
改めて「ディスクの管理」から確認すると全てのパーティションが削除されています。
この状態ではじめて「ディスクのクローン」が可能です。
もし「HDD/SDDのクローンを作ったけど起動しない」場合は隠しパーティションが原因の場合が多いのでチェックしてみて下さい。
最後に
「SSDの総書込み量」が「TBW」に近くなったら壊れる前に買い替え、クローンをすれば、わざわざOSを新規インストールする必要はないので便利ですよ~。
今回はクローン方法の他に、起動しない場合の対処法も含めた備忘録なので、同じような症状でググって彷徨ってる方の参考になれば幸いです。