(文末に新しい記事(5V編)へのリンクがあります)
Nゲージの車両内に明かりを灯す室内灯、「走るキャンドル」と化すので非常にオススメですが、なにぶんお高い。
比較的安価な方の純正でも1両あたり500円強、ちょとした小型貨車が1両買えてしまうお値段です。
フル編成(10~16両)分購入すると「基本セット」が買えてしまいます(笑
純正よりも高機能なサードパーティー製だと1両あたり1000円弱のものもありますね。
実は初めてNゲージを購入した頃、
同時に純正室内灯を購入してますが、それから1週間も経たずに自作室内灯は作成してましたが、
あまり納得のいくものが作れず、記事にはしてませんでしたが、ある程度 記事としての内容がまとまったので今回は備忘録的な意味合いを含めて記します。
<目次>
■最初に参考にしたもの
自作室内灯制作にあたっては、Nゲージ購入当初、鉄道模型YouTuberのSHIGEMONさんの動画を参考にしました。
■購入した部材
そして、この辺の部材を購入して来ました。
動画で紹介されていた激安LEDテープ
ブリッジダイオード
この部品を間に挟むことにより電車が逆走(+-が逆になっても)しても室内灯の電気の向きを合わせられます。
エナメル線
TOMIX車両ではこんな感じで爪楊枝に巻き付けて「バネ」を作ります。
燐青銅板 0.5×100×180mm 32095
KATO車両ではこんな感じに幅3mmくらいに気合でカットして集電金具を作成します。
(写真は5mm以上でカットしてしまったので3mmで作りなおしてます)
ただし、バネ作成や集電金具の作成は心が折れるのでtamtamなどが販売してる「集電スプリング」や「集電金具」を買って来た方が楽です。
鉄板(我が家ではオーブントースターのパンくずトレイ)などの上にLEDテープとブリッジダイオードをマスキングテープで留め、はんだ付けします。
(+-が書いてる方をLEDテープ側の+-に合わせてはんだ付けします)
しかし、純正と比較して室内灯のチラチラが多発。
■チラつきを抑える
ネット情報によると電気を貯めておく「電解コンデンサー」という部品を間に挟むとチラチラが抑えられると書かれていたので幾つかの種類を購入。
ルビコン製 F35V470μ・F35 1000μ
F35 1000μはデカ過ぎてボディが閉まらない(笑
F35V470μはボディが閉まりますが、
窓から丸見えだし室内灯が隠れるので厳しい。
次にF35V47μとF35V100μを購入。
このような感じでハンダ付け。
幌からは丸見えになります。
側面からは良好。
その後、更に小さいコンデンサ「F16V100μ」を見つけたので購入。
ただし、何れも「誤差」のレベルでチラつきはあまり改善された感じはしない。
そして同時並行で新幹線に使っていた純正室内灯は山手線と京浜東北線に使ってしまったので、新幹線は自作室内灯を導入してみる事に。
■窓が小さく暗い成型色の新幹線でも室内灯を明るく
我が家の新幹線(W7系 かがやき)の車内は成型色が赤で暗く、光が拡散しにくいのと、窓が小さいため室内灯の明かりが目立ちにくいので、より高発色な600連タイプのLEDを購入。
テープは2.5cm間隔でカット出来ます。
防水のゴムは剥く事が出来るので放熱のために取り外します。
ブリッジダイオードをはんだ付けして量産。
LEDテープとブリッジダイオードは幅1cmほどにカットしたプラバンの上に張り付けてます。
集電スプリング(バネ)を接点に乗せ、その上にブリッジダイオードの端子を差し込み、プラバンの幅でカチッとはめ込みます。
全体
先端の余ったLED側部分は折り曲げて車体にねじ込みました(笑
点灯(3528チップ 600連)
左端はテープを折り畳んだため光量が多く、右端のダイオードの真下より右は光らない。
■各種比較
純正との比較
明るい撮影ボックス内だと純正は光ってるのがあまり見えない。
消灯した場合は600連は光量が過剰で、純正が丁度良い。
ポポンデッタ製との比較。
明るい撮影ボックス内でもポポンデッタ製は光が確認出来る。
消灯時もポポンデッタ製はバランスが良い(高いだけある
在来線に「3528チップ 600連」を設置。
明るすぎる(笑
純正との比較
消灯時
マグネシウムが発火したみたいになってますねw
純正・激安300連・600連の比較
在来線や窓の大きな電車は300連で十分ですね。
600連既に面白さがある(笑
次に新幹線の600連のLEDを出来るだけ先端まで届かせる方法を模索して出来たのがコチラ。
両端のドアや窓までは光が届いてませんが、それ以外は概ね均一に光るようになりました。
ブリッジダイオードをこのようにハンダ付けして端子を曲げ、反対側の端子に集電スプリング(バネ)を絡ませてから接点のくぼみに入れてます。
ただし、600連のLEDは発熱量がかなりあり、LED直下にあるブリッジダイオードが高熱に晒されてしまうため、数時間ゆっくり走行していたら片方向のみLEDが点灯しなくなってしまったので、LEDの熱でブリッジダイオードが半壊してしまいました(´・ω・`)
なかなか難しいね…。
尚、自作室内灯のチラチラ問題ですが、600連では純正と同じくらいにチラつかなくなったので、「激安300連」がそもそも悪かった模様です。
テープLED買う場合は安さばかり求めてはダメですね(*´∀`)ゞ
ぶーぶマテリアルの「600連」は品質が良かったので「300連」を試すのはアリかもです。
■最後に
Nゲージの車両に入れられるサイズの電解コンデンサでは蓄電量に限界があり、満足の行く結果は得られにくいため、コンデンサをつけるよりも車輪とレールのメンテナンスをしたほうが効率的な感じがしました。
あと、安価なテープLEDでは不安定な給電をする鉄道模型では根本的にチラ付きやすいので5mあたりで(Amazon価格で)1000円以上のものをセレクトした方が良いと思いました。
また新たな「自作室内灯」が進捗ありましたら記事を書こうと思います。
《追記》