Nゲージの動画をYoutubeで検索していると模型目線で撮影された前面展望の動画がちょくちょく出て来ます。
こんな感じの。
Nゲージ、車載カメラ、地下へ、地下鉄走行完成版|木村重昭氏
Nゲージ 前面展望(HX-A1H) Nパークとだ 6番線tomy Hiratsuka氏
Nゲージのトワイライトエクスプレス 走行動画|NIMFA2828氏
私は鉄オタではなく、たまたま昔 遊んだ「A列車で行こう」で街並みを発展させるのにハマった流れでNゲージに来た特殊層なので(笑)、こう言うのを見せられるとA列車の「車窓モード」をやりたくなるのは自然な流れではあります😇
A列車の「車窓モード」、こんな感じで自分で作った街並みを電車やバスの車窓で走る事が可能。
【A列車で行こう9】絶景スクランブル1 特急つばきの車窓から【A-Train9】
私の遊んでたA列車は95年発売なのでこんなにリアルじゃないですけどね(笑
《目次》
※前置きが長くなってしまったのでレビューをご覧になる方は「⑤実際に購入した超小型カメラ」よりご覧下さい。
- ①メジャーなNゲージで使える「カメラカー」
- ②Nゲージでも使える安価なプラレール用カメラカー「コミカム」
- ③小型のカメラを検討してみる
- ④超小型カメラを探す。
- ⑤実際に購入した超小型カメラ(ここからレビュー)
- ⑥付属USBケーブルについて
- ⑦サイズ感
- ⑧カメラを乗せるのに便利な貨車
- ⑨レイアウトでの干渉
- ⑩カメラのピントがそのままだと合わないので調整
- ⑪レンズ有無の比較。
- ⑫カメラと貨車の取り付け方法と微調整
- ⑬走行動画
- ⑭真横や斜めの車窓(前面展望)の撮り方。
- ⑮その他の走行動画
- ⑯総評
- ⑰難点(microSDスロットの問題と操作方法など)
- ⑱改めて総評
- 《追記1》新しいカメラカーを買いました。
- 《追記2》説明書をスキャンしたものを置いておきます。
①メジャーなNゲージで使える「カメラカー」
「Nゲージ カメラカー」などで検索すると、どのようなカメラを利用しているか分かります。
Nゲージで前面展望 車載カメラカーを自作する|SHIGEMON氏
Nゲージ 前面展望の撮影方法をご紹介|ユート放送局
前者はSONYのアクションカム「HDR-AS300」で車両の車高を下げると良い感じに撮れる模様。
後者はPanasonicのウェアラブルカメラ「HX-A1H-D」で、かなり小型。
ただ、共にリリースが2015~2016年で、発売からかなり経過しているため、既に製造して居ないモデルで、Nゲージを前面展望で撮りたいと言う層がこの2機種を今も求めているため、プレミア化してます(笑
(SONYのは当時3万ちょっとで、今は新品で7万~中古で3万~、Panasonicのは当時2万弱で、今は新品で5万~中古で2万~)
特に前者のSHIGEMONさんは、\車高を下げるために3Dプリンターで車両を作ります/とかサラッと始めるので敷居が高すぎる(笑
②Nゲージでも使える安価なプラレール用カメラカー「コミカム」
他には「プラレールの前面展望を撮影する用途」で発売されてたNゲージにも乗せられる「コミカム」と言う4000円前後の製品もありますが、
2017年の製品で今は何処にも売ってません。
③小型のカメラを検討してみる
そこで、まずは家にある適当なアクションカムやドラレコなどを適当に車両に乗せてどんなものか実験。
まずはコチラ。
幅があるので単線での走行なら撮れそうではあるけど、電源非搭載で横にUSBケーブルが伸びるのでケーブルの重さで脱線しそう。
次がコチラ。
サイズ的に問題なく乗るんだけど、実は不良品だったので返品してしまって手元にはない。
そしてコチラですが、
こちらも初期不良で爆熱だったので返品しており、手元にない(笑
中華カメラの不良率の多い事よ😇
こちらが手元にあったので試してみます。
バッテリーを内蔵していないので、USB給電でケーブルが這うと脱線するから追いかけながらの撮影です(笑
酷い絵面だw
雰囲気は伝わったかと思います(笑
しかし最後はケーブルが引っ掛かり転倒\(^o^)/
④超小型カメラを探す。
そんな訳で「ちゃんとNゲージに乗りそうなカメラ」を探してみる事に。
Amazon内で「スパイカメラ」と検索するとそれっぽいカメラがたくさん出て来ます。
その中で「バッテリー内蔵」で「幅が25mm程度以内」のモノをひたすら探します。
基本的には「超小型カメラ」カテゴリに収まっていると思います。
この記事を書いてる時点でのランキング上位にあるカメラですが、
こちらは質問欄で25mm立方と書かれてますがレビューでは28mmだったと記述がありちょっと大きい。
次にこちらのカメラ。
こちらは30mmなのでもっと大きい(笑
と言う訳でなかなか見つからないのです。
⑤実際に購入した超小型カメラ(ここからレビュー)
しらみつぶしに1つ1つチェックしているとようやく「25.5mmのキューブ型」とレビューが付いてるカメラを発見したので購入。
※見出しの商品画像はかなり誇張されてて実際はこんなに小さくありません(笑)
箱はシンプルな紙箱でした。
中身
本体、USBケーブル、リセットピンの他に台座や腕などに固定できる器具、ストラップなどが付いてます。
⑥付属USBケーブルについて
ちなみに付属ケーブルですが見慣れない独自形状をしています。
よくよく調べたら昔のデジタルカメラで利用されていたUSBの規格らしく、
■デジタルカメラとパソコンを接続する USBケーブルの種類について教えてください。 | オリンパス
今も流通しているので万が一、紛失された場合はコチラを買うと良いともいます。
⑦サイズ感
Amazonレビューにも有った通り、幅25.5mmくらいのキューブ型です。
⑧カメラを乗せるのに便利な貨車
カメラを乗せやすそうな「TOMIX キチ7000」という貨車を買って来ました。
よくある「TOMIXコキ105形」のような貨車でも大丈夫です。
⑨レイアウトでの干渉
カメラとレイアウトの干渉ですが、単線の鉄橋は通りませんでした。
複線はギリギリ通ります。
取り付ける位置によっては ぶつかって止まったり、擦ったりするので、その都度調整してみて下さい。
また、TOMIXの都市型ホームに関しては屋根のギザギザ部分にカメラが当たってしまう事が結構あります。
ホームを少し離すか、高さを若干上げると解決します。
KATOのホームの屋根はTOMIXより高めなので干渉しません。
⑩カメラのピントがそのままだと合わないので調整
次に、このカメラのピントは「およそ1m以上」となっているため、そのままだとNゲージ用途としてはピントがイマイチ合いません。
そこで色々調べてみるとスマホ用のクリップレンズの「広角+マクロ」タイプを使うと手前にピントが合うと言うので買って来ました。
こちらはダイソーで100円です。
裏面の説明には広角を使う場合はマクロとセットでとの記載。
付属品。
レンズ用のフタが2つに、マクロ・広角・魚眼のレンズが各1個、ポーチとクリップが付属します。
⑪レンズ有無の比較。
こちらは普段Blog撮影に使っているカメラで撮影したもの。
そして小型カメラのレンズのみ。
少しピンボケしてますね。
そして広角+マクロレンズ。
そのままの時より全体的にピントが合いました。
【おまけ】こちらはマクロレンズのみを付けた状態。
マクロは数cmの接写以外はボケるのでこう言うものです。
動画。
⑫カメラと貨車の取り付け方法と微調整
カメラとレンズの固定はマスキングテープなどの粘着力の弱い物を使って取り付けています。
また、カメラ後方底面にビニールテープや厚紙を何重かにしたものを挟んで、前方が下向きになるように調整します。
カメラ視点がやや下になる事により自然な前面展望になります。
あと、後日マクロレンズに関しては強力タイプの両面テープでカメラ固定しました。
※カメラ側のレンズ部分は透明なシートで保護されてて、両面テープで固定しようとするとシートごと取れる場合があります(笑 その場合はカメラとシートの間を両面テープか接着剤で固定してからシートとレンズを貼りつけて下さい。
⑬走行動画
では実際の走行動画を。
[Nゲージ] 車窓モード 0:00~高架線|2:15~高架線 街並み|5:25 複線交差
⑭真横や斜めの車窓(前面展望)の撮り方。
この動画の途中(2:15~)で車窓が斜めに切り替わってます。
真横や斜めを撮る場合は、複線間隔で2つの路線に貨車を配置して、その上に名刺くらいのサイズの厚紙などを乗せ、その上にカメラを置きます。
カメラを完全に中央に置くと重さで車輪が浮くので動力車側に寄せ、動力車側の厚紙はマスキングテープなどで軽く固定しておきます。
⑮その他の走行動画
購入した時期とBlog記事が上がるまでにタイムラグが結構あるので他にもたくさん前面展望撮ってました。
ポポンデッタ秋葉原の高架でカメラカーを走らせて見る(車窓)
ポポンデッタ秋葉原の高架で《ラブライブ HAPPY PARTY TRAIN》をカメラカーで撮影(車窓)
鉄道模型《ちゃトラ》秋葉原店のレイアウトでカメラカーを走らせて見る(車窓)
カメラカー 前面展望車窓 in MODELS IMON大井店
⑯総評
WiFiが付いてないので録画前にスマホで画角などは確認できませんが、貨車と固定して事前に調整しておけば大丈夫だと思います。
画質に関しては「フルHD」を謳ってますが「DVD以上ハーフHD未満をアプコンで引き伸ばした」くらいの画質です。
しかし3000円ちょっとでこれだけ撮れれば文句はないでしょう。素晴らしいコスパです。
⑰難点(microSDスロットの問題と操作方法など)
ただ、幾つか難点もあるのでその点を記述します。
まず、microSDカードスロット、通常はカードを押すとイジェクトされると思いますが、バネ機構がないようで取り外しが難しいです。
なのでmicroSD側にセロハンテープなどで突起を作ってあげると取り出し易くなります。
次に、操作方法が特殊です。
自分用の備忘録としてここに記しておきます。
まず、標準では録画した動画に「日付」が入ります。
そして電源が落ちる度に初期化されて2019年になるので設定ファイルで日付が入らないようにしておきます。
セットしたmicroSDカードの中はこのようなフォルダ構成になってて「VIDEOフォルダ」に動画が入ります。
ルートにある「TIMEREST.txt」と言うファイルが動画に日付を入れるデータで、数字を書き換えると日付が変わります。
そして数字の最後の「Y」を「N」に変えて保存すると動画に日付が入らなくなります。
次に動画の録画方法ですが、付属の説明書がやや日本語が不自由で良く分かりません(笑
Amazonの質問欄に回答があったのでここに書いておきます。
<ビデオを録画する方法>
①電源を長押しして電源を投入すると青色のランプが点灯。
②モードボタンを1回押すと赤青ランプが点灯します。(これが動画モード)
(青=HD、赤青=フルHD、赤=写真)
③電源ボタンを1回押すと赤青ランプが3回点滅して消灯、録画が開始します。
(赤のモード時は写真撮影になる)
④録画の停止は電源ボタンを1回押します。(ランプが点灯します)
⑤電源を落とす場合は電源ボタンを長押しします。(しばらく放置すると自動で電源が落ちる)
※電源ONの状態で録画の再開をする場合、押し間違いなどで「写真モード」になってたりフルHDではなく「ハーフHD」で録画されている場合があるのでこの手順で録画するのが無難です。
尚、写真撮影機能もありますが、ブレるので使用に耐えません(笑
⑱改めて総評
操作がやや難しいですが、3000円ちょっとでNゲージに搭載可能な超小型カメラとしては非常に優秀なので鉄道模型をされてる方は是非1つ持っておきたいアイテムだと思います。
追加で「スマホ用クリップレンズ」を買わないといけないのが要注意。
あと安価なので、万が一壊れたり紛失しても買い直すのが抵抗ないのもポイント高いです(笑