かわにょぶろぐ

ガジェットとフィギュア中心のレビューブログです。(2014年末より以前の記事は他のSNSで書いてたものを手動で書き写してます🤤)

Seagate製の爆速SSD「FireCuda 520」レビュー。高耐久TBWで動画編集も捗る。

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パソコンのSSDをそろそろ大容量なモノに買い替えようかなと物色して居た所、TwitterでSeagateの「レビューを書くとSSDを貰えるキャンペーン」が流れて来たので試しに応募してみたら見事当選しましたので、いつも通りの感じでレビューをさせて頂こうかと思います。

Seagate FireCuda 520 パッケージ

Seagateとは|SSDの歴史

Seagate(シーゲート)は1979年設立の歴史のあるハードディスクメーカーで、私が名前を聞くようになったのは2000年に入ってからのような気がします。

SSDは、ここ10年くらいで(2010年前後~)フラッシュメモリを製造しているメーカーがこぞって製造へ参入しており、ハードディスクメーカーのWestern Digitalも遅めの2016年に参入してますが、Seagateはかなり後発の2019年にようやく参入。

(SSD黎明期の2008~2009年頃はintel、Micron、東芝などが製品やNANDを製造、Sandiskの日本参入が2014年、Sandiskを買収したWestern Digitalが日本での参入は2016年

SSDの売れ線は安価&低容量モデルもあるCrucial(Micron)、SAMSUNG、SANDISK(Western Digital)が強いですが、Seagateは「超高速&大容量&高耐久」の高級路線なラインナップで展開してるようですね。

Seagate SSD ラインナップ表

表にするとこんな感じ。(2021年夏現在)
FireCudaは高性能高耐久モデル、BarraCudaは普及モデルです。

製品 FireCuda 520
Seagate FireCuda 520
Amazon
FireCuda 510
Seagate FireCuda 510
Amazon
BarraCuda 510
Seagate BarraCuda 510
Amazon
BarraCuda 120
Seagate BarraCuda 120
Amazon
規格 M.2 2280
(両面実装)
M.2 2280
(両面実装)
M.2 2280
(片面実装)
2.5インチ
インターフェイス PCIe Gen4×4、NVMe 1.3 PCIe Gen3×4、NVMe 1.3 SATA 6Gb/s
NAND 3D TLC
読込速度 5,000MB/秒 3,450MB/秒
※500GBモデル以上
3,400MB/秒
※500GBモデル以上
560MB/秒
書込速度 4,400MB/秒 3,200MB/秒
※2TBモデル
3,000MB/秒
※1TBモデル
540MB/秒
容量 2TB、1TB
500GB
1TB
500GB、250GB
2TB、1TB
500GB、250GB
TBW 500GB=850TBW
1TB=1800TBW
2TB=3600TBW
250GB=300TBW
500GB=650TBW
1TB=1300TBW
2TB=2600TBW
250GB=160TBW
500GB=320TBW
1TB=640TBW
250GB=150TBW
500GB=300TBW
1TB=600TBW
2TB=1170TBW
MTBF(平均故障間隔) 180万時間
保証期間 5年
データ復旧 3年付帯 対応

※表の「TBW(Terabytes Written)」は「書き込み可能回数」の値で、SSDなどのフラッシュストレージは一昔前の「CD-RW」のように書き換え上限の目安があります。
SSDのメモリ(NAND)の記録方式(SLC・MLC・TLC・QLC)についてはここでは省きますが、TBWが「1TBW」の場合は「1TB書き込むとそれ以上書き込めなくなる恐れがある」と言う事です。
ただ、毎日ネットサーフィンなどで「通常使用」したとして、安価で低容量な製品でも最低でも3~5年は問題なく動く数値(TBW)なので、過酷な環境でなければそこまで気にしなくて大丈夫です。

実機レビュー。

それでは実機レビューをして参ります。
Seagate FireCuda 520 製品一式

今回ご提供頂いたのは「FireCuda 520」と言うハイエンドSSDで、
読込最大5000MB/s、書込最大4400MB/sと言う超爆速SSDです。


表と裏。
Seagate FireCuda 520 SSDSeagate FireCuda 520 SSD
SEAGATE FireCuda 520 SSD 1TB

シールを剥がしてみました。Seagate FireCuda 520 SSDSeagate FireCuda 520 SSD
コントローラーは自社製「STXZP010BE70」
NANDメモリは東芝・キオクシア製 3D TLC NAND「TABBG65AWV」256GBを表裏に各2枚の計4枚を搭載。

最近だとNANDをワンチップ化出来なくもないですが、
ASUS ZenBook 14 UX433FN
画像の記事:ASUS ZenBook 14 UX433FN レビュー

Seagate製SSDでは計4枚に分ける事により分散処理をして超高速化を図ってる感じですね。

撮影で黒く潰れてしまっているのはDRAMキャッシュ。
Seagate FireCuda 520 SSD
SK Hynix製H5AN4G8NBJR (DDR4 4GB(512Mx8))、4GBのDRAMを2枚(計8GB)も搭載してます。

早速PCにインストールヾ(⌒(ノ'ω')ノ
Seagate FireCuda 520 SSD
今回は別の環境で作成した「回復ドライブ」からSSDにOSを復元します。

Windows10インストール直後は約23GB使用、907GBの空き容量でした。
Seagate FireCuda 520 SSD 1TB

デバイス名は「Seagate FireCuda 520 SSD ZP1000GM3A002」
Seagate FireCuda 520 SSD デバイスマネージャー

Crystal Disk Info
Seagate FireCuda 520 SSD 1TB / Crystal Disk Info
起動直後は「34度」でした。

Crystal Disk Mark
Seagate FireCuda 520 SSD 1TB / Crystal Disk Mark
読込3470MB/s、書込3221MB/s。

仕様では「読込最大5000MB/s、書込最大4400MB/s」ですが、検証機はどうやらPCI-Express Gen3だったようでこのスコアが頭打ちですが、PCI-Express Gen4環境では仕様通りの数値が出ます。
(Amazonでのレビューで「読込5000MB/s 書込4300MB/s」を出してる人が実際に居ます)

ベンチマーク直後の温度は「40度」※7月、室温25度、湿度60前後
Seagate FireCuda 520 SSD 1TB / Crystal Disk Info
※M.2タイプの、特に「NVMe」ではヒートシンクなどの熱を逃がす装置が有った方が安定動作するので、別途M.2専用ヒートシンクを用意した方が良いです(Amazonリンク)。特にこのFireCudaは超爆速なので連続で読み書きしていると結構熱くなります。


電源投入からデスクトップが映るまでの比較
電源投入から起動まで「だいたい7秒」
圧倒的爆速🥳
※動作環境:Lenovo ThinkCentre M75q-1 Tiny(Ryzen 5 PRO 3400GE@3.3-4.0GHz)新Passmark 約8200
※比較は「Western Digital PC SN520 128GB(読込1500MB/s 書込800MB/s)」で約18秒掛かってますが、導入から1年ほど経過、幾度もWindowsUpdateをしている環境なのであくまで「参考」として下さい。

Photoshop 2021 の起動までの時間

おおよそ14秒ですね。
(検証機はスリムPCなので、ハイエンドPCならもっと早くなります)


以下は詳細なレビューです。

他社製よりも高耐久なSeagate製SSDは動画編集や最新3Dゲームに最適。

Western Digitalの現行最新のWD BLACKWD Redの1TBモデルで見てみると、共にNANDのTBWは「600TBW」に対し、SeagateのFireCudaは510シリーズで「1300TBW」、520シリーズで「1800TBW」と、驚異的な耐久性を誇っており、超高速な読み書きが必要な「4Kや8K環境の動画編集」や、大量の3Dデータを高速で読み込む必要がある「高精細な最新3Dゲーム」にもってこいの性能です💪

最近の3Dを扱うゲームは、モノによっては100GBを超える大容量なタイトルもあり、大量の3Dデータを瞬時に読み取れる環境じゃないとロードが長くなります。
(例えば、上にあげてる他社製SSDでは読込1500MB/s、Seagate製SSDでは実測で倍以上出てるので、ゲームの読込が30秒だったモノは15秒以下になります)

また、ハイビジョン動画の編集なら120~500GBもあれば作業領域としては十分ですが、「安価な他社製SSD」や「総容量の少ないSSD」だと、総TBW値が低いので、動画編集を頻繁に行っているとNANDメモリの劣化が早まり、保証期間を迎える前に壊れます。(録画や動画編集用途だと保証適用外のメーカーも多いです)※参考までに先日購入したADATAの安価な120GBモデルは「70TBW」なので書き換え頻度の多い用途には向いてません。

ハードディスクはSSDのような書き換え上限は無いに等しいですが、読み書き速度が最大でも100~200MB/s程度なので、ハイビジョン動画のちょっとした編集でもかなり「もっさり」します。SSDに慣れてしまうと戻れません(笑

Seagate社の「データ復旧サービス“Rescue”」が3年間無料で付随

「FireCuda」シリーズではSeagate社のデータ復旧サービスRescue)が3年間(復旧依頼回数1度)付随してるので、万が一の際も安心です。

これは他社にはない唯一のサービスです。(国内大手復旧会社だと数十万円以上掛かります)
※データ復旧サービスは「確実に復旧できる」ものではありません。なので何処の業者も原則「成功報酬制」 になってます。

最後に

ハイエンドPC(Gen4)ならば読込5000MB/s、書込4400MB/s
ミドルエンド(Gen3)でも実測で読込3500MB/s、書込3200MB/s出たので、
Photoshopでのキャッシュパフォーマンスが爆上がりするし、
Premiereなどでの動画編集もヌルサク


高性能グラボ搭載のハイエンドPCで遊ぶ最新3Dゲームは数十GBの3Dデータを瞬時に読み込む必要がりますが、Seagateの爆速SSDなら読込もなので、ゲームが捗ること間違いナシですね😋

尚、先日発表されたPlayStation5のM.2 SSD対応スペックも満たしているのでPS5の空き容量が足りなくなった際に増設も可能ですね。

PS5にM.2 SSDを取り付ける方法
 インターフェース: PCIe Gen4x4 M.2 NVMe SSD
 シーケンシャル読み込み速度:5,500MB/秒以上を推奨
 放熱構造:ヒートシンクなどが搭載されている必要(別途取付の必要がある)


<追記>2021年秋に発売した「FireCuda 530」ではPS5にも対応したヒートシンク付きモデルも発売してます(文末の商品リンク参照)

保証期間も5年と長く、NANDチップの耐久性(TBW)や製品自体のの耐久性(MTBF:180万時間)も高い上に、万が一の際の「データ復旧サービス」も3年付随しており、製品への自信がこの辺からも読み取れます

他社の普及モデルに比べるとややお値段が張りますが、ゲーミングPCで快適にゲームを楽しみたい動画編集の高速読込や頻繁な書換などのプロ用途にも耐えうる製品はなかなかないので、そう言う用途では是非導入頂きたい製品ですね😆

お求めは(σ`・ω・)σ こちら!!

⬇新モデル⬇

参考価格(2021年夏現在、端数繰上)
・Firecuda 520(M.2 Gen4):500GB 12800円、1TB 23800円、2TB 44800円
・Firecuda 510(M.2 Gen3):500GB 10000円、1TB 15000円、2TB 33800円

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<追記>
Seagateさんからベストレビュー賞いただきました。

Seagate FireCuda SSD ベストレビュー賞

この記事が参考になられた方が居れば嬉しい限りです😊