まえがき
長年愛用しているコンデジの「S120」が、
一昨年くらいから解像感に粗さが目立ち、去年くらいから発色がよろしくなかったですが、解像感はノイズ除去ソフト(NeatImage)を駆使して滑らかに、発色もPhotoshopで弄り倒してましたが、レンズが黄ばんでるのか、センサーの異常なのか、今年くらいから黄色系の色が抜ききれなくなってて困り果ててました(´・ω・`)
(ガジェットはだいたいモノトーンだから気にならないけど、フィギュアなどの多彩なものは黄色系の色かぶりが凄く目立つ感じです)
不思議なのは「オート」や「RAW」で撮ると酷く黄色くなる事はないのでレンズやセンサーと言うより機械的な故障の予感(´・ω・`)
いつもはJPEGのみで吐き出してますが指摘されてRAWで出したら、素直な色に補正できました…w
(JPEG版からの補正は取り切れない色が多いし補正の手間が多いので正直難儀してます)
撮影「PowerShot S120」
購入候補
そこで新しいカメラを物色。
コンセプトは兼ねてからの「ポケットに入るサイズ感と重量感」
有力候補は同じくCanonの「G9 X」シリーズで「S120」の後継機のような扱いの機種。
ただ「十字キー」がないタッチパネルメインのコンセプトは良いとして、タッチパネルを前提としたUIなのにあまり最適化されてないので微妙に使いにくいです(笑
上位機種の「G7 X」は「タッチ+十字キー」の要件は満たしてますが、一回り大きく・重量が100gほど重く、予算的にしんどい😨
タッチパネルを諦めるなら同価格帯で画質が良いSONYのCyber-shot RX100IIIが最有力候補ですが、
体積・重量共に「G7 X」と同じくらいなのであまり気が乗らず。
タッチパネル+画質で言うならRICOHの「GR III」が良いレンズを使った一眼レフのような深い色合いを表現できるので目が釘付けですが、
しかしGRⅢ緑がきれいになったなあ pic.twitter.com/hRNnIVK9sQ
— しろ ヤマノススメ19巻8/12日 カメラはじめてもいいですか?1巻7/30発売 (@siro700) 2020年8月4日
予算オーバーなのと、ズームが出来ない単焦点レンズなので、今回は除外(´・ω・`)
と言う事で現時点では「G9 X Mark II」が やはり有力候補。
新機種の「G9 X Mark III」がそろそろ発表されると言う噂もありましたが、
http://digicame-info.com/2020/02/powershot-g9-x-mark-iii.html
https://www.canonrumors.com/canon-powershot-g9-x-mark-iii-coming-relatively-soon-cr2/
コロナでいつになるやらと言った感じだし「S120」も絶不調なので、
悩みに悩んだ結果「G9 X Mark II」を買って来ましたヽ( ^ω^)ノ
一緒に保護フィルムも購入。
外観
シルバーのボディに左右の皮風なグリップの配色がオシャレですね
Canonロゴ側にmicroUSBやminiHDMIポートがあります。
本機ではUSB充電に対応してるのでUSBケーブルを挿せば付属バッテリチャージャーを使わずに充電が可能です。
(一部の「テーブルタップ型USB充電器」では充電出来ませんでした)
出先でモバイルバッテリーを使用して充電可能なのでとても便利ですね!
G9Xロゴ側にはWiFi/Bluetoothボタン。
液晶側。
十字キーが廃止され液晶画面が全面を覆ってるように見えますが、黒枠の中にある黒枠が液晶部分なのでそれほど大画面ではないです(笑
液晶画面が小さい中、小さいアイコンをタップさせるので指の太い大柄な人には少々操作が難しいと思います。
(設定メニューの方は特に難しいと思います😇海外でも売ってるモデルだと思うけど大柄な外人は大丈夫なのだろうか🤔)
前機種との比較
デザインは丸みを帯びていたものが角ばった感じになりましたが、ボディの手触りは「サラサラ」で上品な感じに、コントロールリングを回した感じは「カチッカチッ」と回りますが「S120」よりソフトな回り方をしますね。
本体のサイズ感はほぼ一緒。
画面が大きくなったように見えて実は同じくらい
仕様の比較
スペック比較 | S120 | G9X MarkII |
センサーサイズ | 1/1.7型 CMOS | 1型 CMOS |
画素数 | 1210万画素 | 2010万画素 |
映像エンジン | DIGIC 6 | DIGIC 7 |
カメラ内RAW現像 | 未対応 | 対応 |
連写速度 連続撮影可能枚数 |
9~12コマ/秒 | 8コマ/秒 JPEG:32枚/RAW:21枚 |
最短撮影距離 | 3cm | 5cm |
静止画 | 4:3(4000x3000pix) | 3:2(5472x3468pix) 4:3(4864x3648pix) |
動画撮影 | 1920×1080(60fps) | |
ISO感度 | 80~12800 | 125~12800 |
シャッター速度 | 1~1/2500 秒 | 1~1/2000 秒 |
ズーム倍率 | 光学5倍、電子4倍 | 光学3倍、電子4倍 |
広角端・望遠端 | 5.2~26.0mm (35mm換算:24~120mm) |
10.2~30.6mm (35mm換算:28~84mm) |
F値 | F1.8~5.7 | F2.0~4.9 |
手振れ補正 | 光学式 | |
通信機能 | WiFi | WiFi/Bluetooth |
タッチパネル | あり | |
十字キー | あり | なし |
大きさ | 100.2×59×29 mm | 98.0×57.9×31.3mm |
重さ | 217g | 206g |
USB充電 | 未対応 | 対応 |
実勢価格 | 32800円 (2014年1月現在) |
52000円 (2020年8月現在) |
ここ数年「高級コンデジ」はどんどん高額になって行きますね…。
最近の「高級コンデジ」、特にSONYのRX100シリーズは上位が出る度に機能を「追加」していくので「お値段が高く」「重量が重く」なる傾向があるので「引き算」した機種が出て欲しいと思う今日この頃なのです(´・ω・`) お値段 盛り盛りでしんどいw
(タッチパネルは付けるとして、液晶チルト・有機ELファインダー・4K動画撮影とか辞めれば200g前半でサイズ感やお値段も抑えられるからライト層は買うと思う)
描写力に関してはセンサーサイズが1型になり、映像エンジンのバージョンも上がり、
より深い色合いや細かさを表現できるようになってますね。
最短撮影距離が長く(3cm→5cm)なったことで、今までピントが合ってた距離感でもピントが合わない事が多くなったので、慣れが必要ですね。
撮った写真をWiFi以外にBluetoothでスマホにカンタン転送
スマホへの写真転送がWiFi以外にBluetoothでも接続できるようになりました。
今までの機種(S120)ではスマホで接続中のWiFiを切断してカメラのWiFiに再接続する手間がありましたが、Bluetoothならその手間もないのでスムーズですね。
ただ、WiFiの方が転送が早いのかBluetoothの方が若干遅い感じがします(凄く気になるほどではないです)
ホワイトバランス取込の問題
個人的に一番のマイナスはマニュアルやプログラムオートなどで使える「ホワイトバランスの調整」の「マニュアル調整(ホワイトバランスの取込)」
※画像は説明書より
「オート」では光源を認識して自動で切り替えてくれますが、うまく光源を認識できない場合に「マニュアル」や「プログラムAE」で光源を指定する機能です。
屋外では「太陽光」や「曇り」、屋内では「蛍光灯」、ご飯屋さんはだいたいが「電球色」にすればピッタリの色になります。
ただ環境によっては「太陽光と電球色が混ざった店内」だったりイベントホールや体育館などで使われている「水銀灯」はうまく色が合わない事があります。
そこで「ホワイトバランスの取込」と言うのがデジカメや一眼レフは付いてますが、今までの使い方はカメラの前に白い紙などを置き「ホワイトバランスの変更>マニュアル(ホワイトバランスの取込)>に切り替え>取込ボタン」で終了でしたが、新機種では
※画像は説明書より
①まずは白い紙を撮影
②本体設定を開いて6項目目に移動して「MWB画像選択」を選択
③先ほど撮影した「白い紙」の写真を選択。
④撮影画面に戻り「ホワイトバランスの変更」から先ほど設定したマニュアル設定を読み込み
と言った具合に非常に遠回りでめんどくさくて設計者は何を考えてるの????と思います…。
逆に良かった所は新たに出来た「色温度」と言う項目です。
これは撮影ボックスやプロ用の撮影環境を持ってる場合、LEDの色温度が「何度」なのか分かってる場合が多いのでピンポイントでその数値を入れるとピッタリな色合いになる機能です。
※画像は説明書より
先日購入した撮影ボックスは「色温度5500k」と謳ってるので、プロのような写真が簡単に撮れる「撮影ボックス」を新調。
その数値を入れると丁度良い色合いになります。
作例
実際に「5500K」で撮った写真はコチラ。
明るさを調整して現像したものがコチラ。
比較(2秒ごとに切り替わります)
ほぼ撮って出しでここまで出るのはスバラシイ…。
《追加作例》
もっと大きい画像(1920x2560)はコチラより。
こちらは完全な撮って出しの屋外ビル。(タップすると拡大します)
参考にスマホでも同じビルを撮影しました。
左:ASUS ZenFone Max Pro M1(スマホ)|右:Canon PowerShot G9-X Mark II
全体を縦1024にリサイズしたもの
G9-Xの原寸をスマホと同じにするための縦4600にリサイズして等倍のまま縦1024でトリミング
ピーカンの真夏の正午に撮影したので、どちらもキレイに撮れてますが、
「G9-X Mark II」の方が映像エンジンが高性能なので色味が鮮明です。
(もっと意地悪な作例にすれば良かったですね🤤)
「G9-X Mark II」が本領を発揮するのは薄暗いシーンだと思うので、バーや飲み屋などの薄暗い店内がフラッシュなしでキレイに撮れたり、夜空や花火も「手持ち夜景」モードでキレイに撮れます。
以下は本機種ではなく前機種の「S120」の作例ですが(撮影したその場でスマホに転送して投稿してるので撮って出しです)「G9 X」ならもっとキレイに撮れます。
台風で空気が澄んでるからか星も綺麗🌃 pic.twitter.com/bz72GRdkVg
— かわにょ (@kawanyo) October 12, 2019
浅草⛩️
— かわにょ (@kawanyo) October 12, 2019
マニュアルで撮ったら凄いの撮れた😊 pic.twitter.com/XvB7pGOaLs
動画も撮って来ました。
(設定:オート、動画、フルHDの30fps)
Youtube側でフルスクリーンにすればフルHDで視聴できます。
若干ボケ感があるので1440x1080感があるものの、音声は聞き取りやすいし真夏の晴天で真っ白にならないのでバランスよく撮れてます。
(中華アクションカムだと明るい部分もっとは真っ白になります)
まとめ
と言う訳で
・タッチパネルオンリーなので十字キーの有る以前の機種と比べると操作が若干不便。
・ホワイトバランスのマニュアル取込がめんどくさくなった。(最近の機種は全てこの方法のようです)
という点がマイナス要因ですが、「オート」でもかなりキレイな写真が撮れるので、
ライト層にはとても良いカメラだと思います。
(実際、私はホワイトバランスと露出(明るさ)補正くらいしか触らないのでライト層な使い方してますし)
文句ばかり書いてますが、
・1インチセンサー搭載で超高画質かつ明るいレンズ採用(F2.0~4.9)
・「たばこ箱」よりやや大きめ位のサイズ感でポケットサイズ
・少し重いスマホくらいの重量感(200g)でスペックから考えると超軽量
・タッチパネル搭載なので撮影時はピントを合わせたい場所をタップ、閲覧時は2本指でズームなど可能
・撮影した写真をスマホにWiFiやBluetoothで転送できるのでSNSにすぐ投稿可能。
軽量コンパクトで高画質なタッチパネル付きの機種は知る限りG9X以外にないのでオススメですよ~。
(単焦点を含めるなら上に挙げた RICOH の GRIIIが候補に挙がりますが予算が倍になるのでG9Xバランス良いのです)
お求めは(σ`・ω・)σ こちら!!
あと、Amazonの電子書籍で見つけた「絞り優先でカメラはもっと楽しい! Canon PowerShot G9 X 脱・初心者マニュアル」、凄くためになる事が載ってるので「コンデジ初心者」や「マニュアル設定って何?絞り?」「一眼レフは敷居が高い」みたいな人は470円ですし(Kindle Unlimitedは無料)是非ご一読下さい!
一眼レフ使ってる人たちの言ってる用語が理解できるようになりました(笑
ぼろフォト解決シリーズ077 絞り優先でカメラはもっと楽しい! Canon PowerShot G9 X 脱・初心者マニュアル
購入当日にTwitterに上げた所、やたらイイネされるので何だろうと思ったら、
おー、 G9 X Mark IIすごいなー。
— かわにょ (@kawanyo) 2020年8月10日
明るさちょっと弄っただけでほぼ撮って出し。 pic.twitter.com/sFC6QrSh2Y
神絵師がリツイートしてくれてたようでした(>ω<)感謝!!
しばらく眠ってたカメラ欲が...
— かも仮面 (@sangsilnoh) 2020年8月10日